「産業医を選任したいが、費用がどのくらいかかるのかわからない」——産業医の費用は、どこを通じて契約するかによって大きく異なります。本記事では、医師会・産業医紹介サービス・産業医事務所への直接依頼の3パターンで費用相場を比較し、中小企業がコストを抑えながら産業医を選任するためのポイントを解説します。
産業医の費用の仕組み
産業医(嘱託産業医)の費用は、主に以下の要素で決まります。
- 契約の経路:医師会・紹介サービス・直接契約のどれを選ぶか
- 訪問頻度:月1回 or 2ヶ月に1回
- 従業員規模:人数が多いほど費用が上がる傾向
- 業務内容の範囲:職場巡視のみか、面談・衛生委員会参加なども含むか
多くの場合は月額固定制が採用されており、訪問・相談・書類対応などがパッケージになっています。予算管理がしやすいため、中小企業には向いている契約形態です。
産業医の職場巡視は原則月1回以上が必要ですが、一定の条件(衛生委員会での同意・必要な情報の提供など)を満たせば2ヶ月に1回に変更できます。費用を抑えたい場合は、この条件を満たした上で2ヶ月に1回の契約を検討するのも一つの方法です。
【契約方法別】費用相場の違い
産業医の費用は、どこを通じて契約するかによって相場が変わります。それぞれの特徴と費用感を整理します。
① 医師会経由の場合
地域の医師会に問い合わせると、地元の開業医を産業医として紹介してもらえます。医師会は嘱託産業医の報酬の目安を公開しており、この基準が業界全体の参考値となっています。
| 従業員数 | 愛知県医師会の目安(月額) | 日本橋医師会の目安(月額) |
|---|---|---|
| 50人未満 | — | 75,000円以上 |
| 100人以下 | 50,000円以上 | — |
| 101〜200人 | 65,000円以上 | 100,000円以上 |
| 201〜300人 | 80,000円以上 | 150,000円以上 |
| 301〜400人 | 95,000円以上 | — |
| 401〜500人 | 110,000円以上 | 200,000円以上 |
※ストレスチェックや高ストレス者面接指導は別途費用が発生する場合があります。地域・医師によって異なります。
東京(日本橋医師会)の基準は愛知県医師会に比べて約1.5〜2倍程度高い水準です。地域によって相場が異なるため、地元の医師会に確認するのが確実です。
② 産業医紹介サービス(民間)経由の場合
開業医・勤務医・フリーランスの医師を登録するマッチングサービスを利用する方法です。費用の相場は月3〜4万円が最安水準、月5〜6万円がボリュームゾーンとなっています。
| 月額費用 | 位置づけ |
|---|---|
| 30,000〜40,000円 | 最安水準 |
| 50,000〜60,000円 | ボリュームゾーン |
| 70,000〜100,000円 | 中規模事業所向け |
| 110,000円〜 | 大規模事業所向け |
候補が多くスピーディーに探せる反面、サービスによっては紹介手数料が別途発生する場合があります。契約時に費用の内訳を確認することが大切です。なお、紹介サービス全体の費用感としては月3〜4万円が最安水準、月5〜6万円がボリュームゾーンとなっています。
③ 産業医事務所に直接依頼する場合
産業医として独立した専門事務所に直接依頼する方法です。産業医業務に特化した医師が多く、工場・製造業など有害業務への専門的な対応が求められる職場を担当するケースもあります。専門性の高さに応じて、費用は月5万〜10万円程度が目安で、特殊な有害業務対応では高めになることもあります。
紹介サービスを介さず直接契約するため、仲介手数料が不要で費用対効果が高い傾向があります。また、担当医師が明確なため、継続的な関係を築きやすいのも特徴です。
従業員規模別の相場目安
契約方法・地域に関わらず、おおよその相場目安は以下のとおりです。
| 従業員規模 | 訪問頻度 | 月額相場(目安) |
|---|---|---|
| 〜49名 | 月1回 | 40,000円〜75,000円 |
| 50〜99名 | 2ヶ月に1回 | 33,000円〜50,000円 |
| 50〜99名 | 月1回 | 44,000円〜100,000円 |
| 100〜199名 | 月1回 | 65,000円〜150,000円 |
| 200〜399名 | 月1回 | 80,000円〜200,000円 |
| 400〜599名 | 月1回 | 110,000円〜250,000円 |
※地域・業種・業務内容によって異なります。あくまで参考値としてご利用ください。
費用を抑えるポイント
① 訪問頻度を2ヶ月に1回にする
法定の条件を満たせば、月1回から2ヶ月に1回に変更できます。月額費用を大幅に抑えられるため、50〜99名規模の事業所ではまず検討したい方法です。
② 紹介サービスを介さず直接契約する
産業医紹介サービスを通じると、仲介手数料が上乗せされるケースがあります。産業医事務所と直接契約することで、その分のコストを削減できます。
③ オンライン対応を活用する
職場巡視以外の面談・衛生委員会参加などをオンラインで対応できる産業医も増えています。交通費・移動コストの削減につながります。
④ 業務範囲を整理して必要な内容で契約する
「職場巡視と法定書類のみ」でよいのか、メンタルヘルス相談や衛生委員会参加まで含めたいのかを整理することで、過剰なオプションを省けます。
当事務所の料金プラン
福岡なかむら産業医事務所は産業医専門の独立事務所ですが、産業医を初めて選任する中小企業が契約しやすいよう、費用を抑えたプランをご用意しています。医師会の報酬目安(月5万円〜)や大手紹介サービスの相場と比べても、コストパフォーマンスの高い価格帯です。
/ 月
60,000円
/ 月
/ 月
- 産業医を初めて選任する企業
- 従業員が50人を超え、まず法令遵守を整えたい
- 費用を抑えながら必要なサポートを受けたい中小企業
- 福岡市・糸島市・春日市・那珂川市・筑紫野市・久留米市・糟屋郡などの企業様
「どちらのプランが自社に合うかわからない」という場合も、まずはご相談ください。従業員規模や業務内容をお聞きした上で、最適なプランをご提案します。
よくある疑問
産業医の費用は消費税込みですか?交通費は別途かかりますか?
契約先によって異なります。多くの産業医事務所では月額費用に交通費を含んでいますが、医師会や紹介サービス経由では別途請求されるケースもあります。契約前に「税込み総額」と「交通費の扱い」を必ず確認してください。
従業員が50人未満でも産業医と契約できますか?費用はどのくらいですか?
はい、選任義務がない50人未満の事業所でも契約は可能です。費用は月3〜5万円程度からの事務所が多く、訪問頻度を2〜3ヶ月に1回にすることでさらに抑えられます。2028年の義務化拡大を見据えて早めに体制を整えておくことをおすすめします。
紹介サービスと産業医事務所への直接依頼では、何が違いますか?
紹介サービスは多くの産業医から選べる反面、仲介手数料が月額費用に上乗せされる場合があります。産業医事務所への直接依頼は仲介なしのため費用を抑えやすく、担当産業医との継続的な関係も築きやすいのが特徴です。
まとめ
- 産業医の費用は契約方法(医師会・紹介サービス・直接依頼)によって異なる
- 医師会の目安は月5万円〜(地域差あり)
- 紹介サービスのボリュームゾーンは月5〜6万円、仲介手数料が別途かかる場合がある
- 産業医事務所への直接依頼は月5〜10万円が目安で、仲介不要のぶんコスパが良い
- 訪問頻度を2ヶ月に1回にすることで費用を抑えやすい
- 福岡なかむら産業医事務所は月33,000円〜と、中小企業向けに費用を抑えたプランを提供
「費用を抑えながら法令を遵守したい」「どんな内容で契約すればいいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。